葉酸の過剰摂取で起こる可能性のある症状って何?
ビタミンB群の仲間の葉酸は、水溶性の栄養素で、食物からたくさん摂取しても必要のない分は体外へ排出されてしまうもの。
ですが、葉酸のサプリメントなどですと手軽に摂取できるので、過剰摂取になってしまう場合があります。
サプリは食物からの摂取に比べ、吸収率がアップしていることからも、摂取目安量を守らないと、過剰摂取になることがあります。
葉酸の過剰摂取でいくつかの病気や、症状が出る可能性があります。
例えば、ビタミンB12についてですが、葉酸を過剰になるまで摂取してしまうと、ビタミンB12の欠乏症の症状が見つけにくくなってしまうことがあるんです。
そこから、悪性貧血であることが潜んでいる場合も、発見が遅れてしまうことに。
また、抗葉酸剤というものがありますが、葉酸を多く摂りすぎてしまうと、この薬剤の効果を下げてしまうということもあるんです。
母体に出る可能性のあるもので言えば、熱を出したり呼吸障害を起こすといったものや、閉経した後に乳がんになる可能性が上がるというものなどがあります。
胎児への影響では、亜鉛の吸収を抑えてしまうということから、発育不全に繋がるだろうというものが挙げられますし、産まれてから小児喘息になる可能性が僅かですが上がるだろうと言われています。
つまり、葉酸を摂れればそれでいい、と、葉酸サプリを多く摂りすぎてしまうことが問題なんです。
葉酸サプリ自体が悪いのではなく、摂取量を守っていれば、何の問題もありません。
妊娠で勧められることが多くなる葉酸ですが、妊婦さんへのオススメでも摂りすぎてはお腹の赤ちゃんにもよくありませんから、量はきちんと守ってください。
妊娠初期に葉酸を摂取目安量を守って摂ることで、胎児の神経管の異常を防ぐなどのメリットがあります。