摂りすぎより、摂らなすぎが心配!
葉酸の過剰摂取で、発熱や蕁麻疹を起こしたり、産まれてきた子どもが小児喘息になるのではないか、と言われていますが、過剰摂取になるほど葉酸を摂取できていないのが、今の日本人の現状です。
食物から葉酸を摂取しようと思っても、自分が食べてると思うほどは摂れていないんです。
なぜなら、葉酸は調理過程で、その食物から多くが失われてしまいます。
葉酸は熱に弱く水に溶け出しやすいもの。
茹でる調理では、お湯の中に葉酸が出てしまうということ。
よく、葉酸の多い食べ物の一覧がありますが、それは生食での数値を表してることが多いものです。
生食できるもの(フルーツなど)ならいいですが、野菜を多く食べようと思ったら加熱してカサを減らしたいですよね。
つまり、多く野菜を食べてるから葉酸は十分に摂れてるかというと、そうでもないんです。
葉酸が群を抜いて多いレバーなどを日々食べているような場合以外、葉酸は不十分なことが多いのです。
しかもレバーですと、葉酸は摂れても、動物性のビタミンAの成分のレチノールが、お腹の赤ちゃんに悪影響である場合があります(摂りすぎで催奇形性の可能性がある)から、レバーばかり摂ってはいられません。
葉酸は、お腹の赤ちゃんを育成するのに欠かせない栄養素。
一時的に過剰摂取になることを気にして摂らないことより、必要量をきちんと毎日摂ることが重要なんです。
摂取目安量を摂る分には、葉酸サプリなどの栄養補助食品を利用することも、問題はありません。
厚生労働省の勧める葉酸摂取量として言われる400μgというのも、サプリなどの数値です。
葉酸サプリにも種類がありますから、副作用が心配だとしたら、天然由来のものを選んだり、国際安全基準(GMP)を満たしてるものにしたり、と、気をつけてみるのがいいと思います。