葉酸は血管の若返りに効果がある?
血管の老化って、イメージが湧かないかもしれませんが、高血圧や動脈硬化などの血管が固くなってしまっている状態を、血管の老化と指します。
血管年齢というものがあるそうで、実年齢よりも血管年齢が上の場合もあるんだとか。
葉酸には、血管を若返らせる効果がある、といわれています。
これは、血中にあるホモシステインという悪性物質を減らせるからです。
ホモシステインとは、必須アミノ酸であるメチオニンが体の中で分解されたときにできる代謝物ですから、健康な人の体にもあるもの。
活性酸素は、体の中を錆びさせて老化に導くものです。
活性酸素とコレステロールが結びつくことで、血管にも悪影響があります。
血管の内側にくっついて、血液の通り道である血管を狭くしてしまうんです。
活性酸素自身に血管を固くしてしまうという悪い作用もあるので、結果、動脈硬化になってしまいます。
それ以外にも悪いことがあるんです。
活性酸素は血管の内側に傷を作るのです。
体の見えるところに傷ができると、血小板が集まって傷を治そうとしますよね。
これが、体の中の血管の中でも起こります。
ですが血小板が多く集まってしまうので、血管はどんどん固くなってしまうんです。
そうすると動脈硬化に繋がりますから、脳梗塞などの危険もあります。
葉酸がどう効果的なのかというと、葉酸とビタミンB12が一緒に働き、ホモシステインをメチオニンに戻したり、他の成分に分解したりします。
体に悪影響なホモシステインを減らすことができるんです。
海外には、葉酸の摂取が義務づけられている国もあり、その結果、脳卒中で倒れる人が減った、というような良い効果をもたらしているそうです。
日本はまだ葉酸摂取が義務化されていませんが、厚生労働省が摂取をすすめています。
葉酸を食物から摂取する場合、多く摂っても問題はありません。
サプリなども併用して摂取する場合、亜鉛の吸収が悪くなる、などの場合がありますから、サプリを使う場合、許容上限を守った方がいいですね。
葉酸の、摂取許容上限は1000μgですから注意して下さい。